子宮美人の呼吸法
口呼吸で子宮がカチコチに? 正しい呼吸で内臓をマッサージ
みなさんはふだん、自分の呼吸を意識したことがありますか? 実は、まちがった 呼吸が子宮をカチコチに固めてしまう……と聞けば、驚く人が多いかもしれません。
呼吸をするときに欠かせないのが、肺(胸腔)と内臓(腹腔)の間にある「横隔膜」 という筋肉。息を吸ったときに肺がふくらむと、この横隔膜が縮んで下がり、吐いて 胸腔のスペースが小さくなると、地緩して上に引き上がります。
そして、この横隔膜から腹腔を囲むようにして内臓を包み込み、横隔膜より下にあ る膀胱、子宮、直腸などそれぞれの臓器を支えるのが「腹膜」という薄い半透明の膜。 そのため、横隔膜がきちんとゆるんだ状態であれば、そのスムーズな働きに合わせて 内臓も上下に動きます。ところが、口で息をしていると横隔膜があまり動かなくても 呼吸ができてしまうため、内臓のいちばん下側にあって骨盤の底を支えている骨盤底筋の連動した働きまでもが衰え、子宮を固める原因になってしまうんですね。
つまり、横隔膜がしっかり動いて酸素をたっぷりとり込み、また腹膜につながる骨 盤底筋をしなやかに連動させるためにも必要なのは、鼻で深く、しっかり呼吸するこ と。カラダの内側から自然とマッサージされ、子宮など骨盤の中にある臓器が上下に 動くことで、そのしなやかさを保つことができるんです。
昔とくらべてやわらかい食べ物ばかりを好み、かまないクセが身についた現代人 は、あごや口まわりの筋肉がどうしても衰えがち。また、口呼吸の習慣によって下あ ごが下がり、頭が傾いた状態が続くと、姿勢をますますゆがめるという悪循環に……。
そこで簡単にトライできる呼吸法をご紹介。鼻呼吸の感覚が身に つけば、カラダもきちんとこたえてくれますよ!
鼻呼吸で横隔膜を上下させて骨盤底筋をしなやかに整える
鼻から正しく呼吸して、横隔膜をゆるめる簡単な呼吸法をご紹介。
基本の呼吸法では肺のすみずみに空気を入れて横隔膜を上下させましょう。
慣れたら「会陰」の引き 上げを利用しながら、骨盤の底で子宮を支える骨盤底筋群をしなやかに動かして。
【基礎】まずはしっかり 鼻で呼吸する練習から始めましょう。
- 口を軽く閉じて、舌を上あごにつける。 この「舌路」という状態によってうな じが軽く伸び、頭のポジションが安定
- 鼻から大きく息を吸いながら、肺の前後、上下左右のすみずみまで、全方向 に空気を入れるように意識。
- 鼻からゆっくり、ていねいに肺のすみ ずみから息を吐ききる。心身がおだや かになるまで好きな回数を繰り返して。
【応用】会陰を引き上げる呼吸で子宮をしなやかに
- 両足を曲げ、あぐらの姿勢になって ラクに座る。足は前後にして床につ けても、片足の先を太ももにのせて もOK。坐骨で土台をつくるように 安定させ、会陰を床につけて座る。
- 横隔膜の動きを意識しなが ら、それに合わせるように 息を鼻から大きく吸って会 陰をゆるめ、吐きながら肺 と横隔膜の動きに合わせて 会陰を引き上げる。回数は 5~10回を目安に。
「会陰」とは
肛門の約5mm前にあり、子宮を支える骨盤底筋が交差するポイント。骨盤を調整して体の軸を安定させる「スイッチ」のような役割を果たすと考えられています。
参考引用元:子宮美人のカラダづくり
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