植物はストレスを感じると、わたしたちには聞こえない「音」を発しているらしい?
これは驚くべき発見ですが、本当にそうなのでしょうか。植物の声に耳を傾けてみましょう。
植物は生きていますから、当然ストレスを感じることもあります。
水不足や茎の切断など、生命に危険が及ぶような状況になると、どうなるでしょうか。
人間なら叫んだり泣いたりするかもしれませんが、植物はどうでしょうか。
イスラエルのテルアビブ大学の研究チームが、トマトとタバコの植物に水を与えなかったり、
茎を切ったりして、その反応を調べました。
すると、驚くことに、ストレスを受けた植物は、人間の耳には聞こえない超音波の音を発していたのです。
この音は、植物の状態や種類によって異なり、機械学習を使って分析することができました。
では、この音は何のために発せられているのでしょうか。
研究チームは、この音が他の植物や動物に聞こえている可能性があると考えています。
例えば、蛾やネズミなどの音に敏感な生物は、この音を聞いて植物の状況を理解したり、避けたりするかもしれません。
また、他の植物もこの音を聞いてストレスを回避する方法を学んだりするかもしれません。
この研究はまだ査読されていない前提論文ですが、もし本当だとしたら、
植物界におけるコミュニケーションの新しい側面を明らかにするものです。
また、農業や環境保護にも応用できる可能性があります。
例えば、植物の声を聞くことで水やりのタイミングや収穫量の予測ができるかもしれません。
私たちは普段、植物が静かに見えるからといって、何も感じていないと思いがちですが、
実は彼らも私たちと同じように「いたっ」とか「あついなぁ~」とか「あ~気持ちいい~」なんて、
声を発しているのかもしれません。
植物に話しかけるとよく育つという話はよく聞きますが、実は、
植物は音や二酸化炭素に反応することが科学的に証明されています。
しかし、それだけでなく、植物に話しかける人は植物の世話をよくする傾向があるということも関係しているかもしれません。植物に話しかけることは、植物にとっても人間にとっても良い効果をもたらすかもしれません。
私たちの育てている観葉植物も、気づかないうちに私たちに何かを訴えかけているのかもしれませんね。
植物の声に耳を傾けてみると、新しい発見があるかも